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朗読者 新潮社 160820

外出時に具合の悪くなった15歳の「ぼく」は、見知らぬ女性に介抱される。それがきっかけでその年上の女性、ハンナと恋に落ちるが・・・。

青春時代における年上女性との恋模様・・と思いきや、後にわかるハンナの過去に起きた出来事は壮絶なものだった。
 こういう話を読むと、自分はなんとのんきに暮らしているのだろうと思ってしまう。ハンナのように、過去の出来事に直接関わった人間はもちろん、そうではない人間も「その国の過去の歴史」とむきあわなければならない、という重み。



ハックルベリ・フィンの冒険 ちくま文庫 160730

「トム・ソーヤーの冒険」の主人公トムの相棒で、宿なしのハックルベリ・フィンが今作の主役。
 トムと二人で発見した財宝のおかげで、裕福な未亡人に引き取られることになり、めでたしめでたし・・・、だったはずが、もともと規則正しい生活や学校などに馴染めるはずもなく、他にもいろいろあtって、奴隷のジムとともに筏で旅に出る。
 良い人、悪い人、実に様々な人たちに出会う二人。時には命の危険にもさらされるけど、機転を利かせてうまく乗り切る。
 奴隷制度というものが全く実感がわかないながらも、ハックのジムに対する感情にはグっとくるものあり。
 あと、ヤバそうな人に出会うたんびに、適当な自己紹介とか作り話をでっちあげるところは思わず笑っちゃう。



マイナス・ゼロ  広瀬正  集英社 160101

1945年、東京。米軍B29による空襲の被害を受ける中、当時少年だった浜田俊夫は、隣に住む大学の先生の死の直前、あることを頼まれる。
きっかり18年後、この場所に来てほしい、と・・・。

そして18年後、彼は同じ場所を訪問するのだが・・・。

前回に続いてまた時間ものを読んだ。日本のタイムマシンものの傑作と言われる作品。うん、確かに面白かった。
「輪廻の蛇」と同じように、いい意味で頭がこんがらがる感覚が存分に味わえる。でもそれプラス、主人公が過去の世界で出会う「カシラ夫婦」とその子供たちとの人情味あふれるやりとりも同じくらい面白かったりする。レイ子も魅力的だったし・・・。
やっぱりSFだ、時間ものだ、と言っても、人と人とのやりとりが十分描かれていないと小説として面白くはならないのだなあ、と思った。
ついでに、これも映画化希望!なんとか丁目のなんとかとかいう、昔の東京をCGで再現した映画があるそうだけれど、この話こそ、昔の東京を存分に描く価値があるのでは?


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