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「星なき世界」 ゴードン・エクランド ハヤカワ文庫



深宇宙を調査中のエンタープライズの前に突如現れたキリストを名乗る男。そして航行不能に陥ったエンタープライズは巨大惑星への衝突コースを進んでいた!
途中まで読んでから「あ、これ前に読んだことある」と気づいた。出だしは興味をひかれるのだけれど、正直、あんまり面白くなかった・・・残念。だって、なんだか全てがスッキリしないまま終わってしまうから。
唯一面白かったのが、手持ちぶさたになったドクター・マッコイが、スポックに「なぞなぞ」を出す場面。あそこは思わずニヤリとしちゃった。 (2014.12.4)



「魔性の町」 眉村 卓 講談社文庫

郊外にある、急速に発展しつつある立見(たつみ)という町。そこに住む者、訪れる者たちが出会う不思議な出来事の数々を描いた短編集。
突如駅のホームに現れた男。彼は株の上がり下がり、大きな事件、競馬の結果さえ言い当てる・・・。いつでも、会いたい、と思うだけで目の前に現れる女。

どの話も、カッキリとした結末は迎えずに終わるところが逆に現実感を漂わせている。
初めてこの作家さんを読んだけれども読みやすい!そういえば、ちょっと前に再ドラマ化された「なぞの転校生」が面白かったのだけれど、まだ原作を探してもいなかった。読まなきゃ。 (2014.10.27)



「シャイニング」(上・下) スティーヴン・キング 文春文庫



冬季はあまりの積雪のため閉鎖されるオーバールックホテル。その期間の管理を任された元高校教師ジャック・トランスと妻ウェンディ、息子のダニー。誰もいるはずのないホテルで一家が経験する恐ろしい出来事とは・・・。

とは書いたものの、トランス一家ではないけれど、ホテルのコック、ハローランさんという、ダニーとある秘密の共通点を持つ頼もしい人もでてきます。
あのキューブリックの映画版には無かった生け垣の動物の場面がかなりスリリング。その映画版に納得いかず、キング自ら製作したというテレビ版ではその場面が出てくるのかが気になるところ。
ウェンディがボロボロになっても息子ダニーを助けようとがんばる姿や、最後の方、ジャックがダニーに告げる言葉にはグっとくるものがありますが、キューブリックの映画版ではそういうところをバッサリ抜いて仕上げてあるので、それぞれ別物として楽しむものなのだろうと思います。ところで最近、続編(!)が出版されたらしく、そちらも非常に気になります。 (2014.9.29)



「聖痕」 筒井康隆 新潮社>



美貌の少年、葉月貴夫が惨たらしい犯行により、体の一部を失ってしまうという、あまりに衝撃的な事件からお話は始まります。
想像もつかないような出来事ですが、その後の貴夫のたどる道は「なるほど」と納得できるものだと思います。

物語は1973年から始まって、最近までのことが語られますが、読み終わったあと、未来の貴夫の姿をあれこれ想像してしまいました。 (2014.6.16)



「ナヴァロンの要塞」 アリステア・マクリーン ハヤカワ文庫



第2次大戦中、連合軍を悩ませていたのは、エーゲ海にナチスによって建造された要塞、ナヴァロンだった。そこに設置された巨大な大砲によって、孤立した1200人の将兵が危機に陥っているのだ。
緊急に呼び出されたマロリー大尉他、歴戦の勇士5人は、巨砲破壊のためナヴァロンへと向かう。

子供のころにグレゴリー・ペック主演の映画版をテレビで何回か見た記憶があるけれど、原作を読んでみて、問題の要塞にたどり着くまでの道のりがこんなに大変だったのかと思い知った。絶壁を登ったり、極寒に耐えたり・・・もちろんドイツ軍との戦闘も。もう一回映画を観たくなった。確か続編で「ナヴァロンの嵐」というのもあったけど、あちらは主演がグレゴリー・ペックじゃなくてハリソン・フォードになっちゃって雰囲気が変わっちゃってちょっとガッカリした記憶もあり。 (2014.5.19)



「赤毛のアン」 モンゴメリ 新潮文庫



男の子を孤児院から引き取って、畑仕事などを手伝わせながら育てようと考えたマシュウとマリラのクスバート兄妹。しかし、やってきたのはアン・シャーリーという、空想好きな女の子だった・・・。

去年(2013)の秋ごろからアニメ版が再放送されていたので、原作本も読み返してみた。
やはりマリラとアンの会話がまるで漫才のようで大笑いなのは相変わらず。この本は何度でも読めるし笑える。でも今回読んでみて、失敗ばかりしていたアンが立派な女性へと成長していくのを寂しく感じてしまうマリラの場面がなんだかかわいそうに見えてならなかった。目もだいぶ衰えてしまったようだし。もちろん寂しいまま終わるわけではないので安心なのだけど。
それにしてもアニメ版は見事に映像化しているなあ、とつくづく思う。アンをはじめみんな、もう他には考えられないくらいドンピシャリな風貌、喋り方なのでカナダの人たちも納得なのではないか。マリラの親友のリンド夫人のおせっかい(?)な感じ、ジョシー・パイのいじわるっぽさなんかでさえも読んでいるとアニメ版の声が聞こえてくるほどだ。 (2014.3.24)



「宇宙との連帯」 カール・セイガン 河出文庫



惑星探査機パイオニアに「宇宙人への手紙」を載せようという企画をしたことでも知られるアメリカの天文学者カール・セイガンが、太陽系の誕生から惑星の形成、地球に発生した生命とその進化、また、他の惑星上における生命の存在の可能性や知的生命体との交信方法までを熱心に語りつくす。

確か小学高学年の頃、「コスモス」というタイトルの科学番組が10日間くらいぶっ続けで毎晩放映されたときに、その番組を作り、自らホスト役として登場していたのがカール・セイガン博士だった。
この本を読んでいると、一般の人に科学の大切さを伝えようという姿勢と、その大切な科学よりも軍備に予算をつぎ込む政府に対する批判がはっきり見えてくる。
非常に興味深かったエピソードがひとつ。あの「2001年宇宙の旅」の制作中、監督スタンリー・キューブリックと原作者アーサー・C・クラークの間で結末をどうするかがまとまらなくなり、セイガン博士に相談したという話。さて、その相談の内容とは? (2014.1.20)



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